渡辺和子著『面倒だから、しよう』を読んで

ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子氏の書いた『面倒だから、しよう』を読みました。

前作の『置かれた場所で咲きなさい』がとても良かったので、書店で見て購入しました。

私は本を読むのが遅く、1冊の本を読み終わるのに何日もかかるのが普通ですが、この本はたった1日で読了しました。

前作でもそうでしたが、著者はマザー・テレサに大きく影響を受けています。本書にもマザー・テレサの言動がたくさん書かれていました。

著者は文章が上手です。だからとても読みやすい本です。

私の心に残った文章を以下に記します。

 

(1)大きな死のリハーサルとしての小さな死。

(2)よりよく生きることは自分中心に生きようとする傾向と闘うこと。

(3)相田みつおさんの言葉として、

  「ほとけさまの教えとはなんですか?」

  ゆうびん屋さんが困らないようにね

  手紙のあて名をわかりやすく正確に書くことだよ

  「なんだそんなあたりまえのことですか」

  そうだよ そのあたりまえのことを 

  こころをこめて 実行してゆくことだよ

 

著者はキリスト教の修道女なので仏教の言葉を引用しているのには驚きましたが、物事を丁寧にすることの大切さを改めて自覚しました。

(4)この世に“雑用”という用はない。用を雑にしたときに雑用が生まれる。

→このことに気付いたとき、著者の顔から仏頂面が消えたそうです。

(5)同じことは二度とない。だから、今という時を大切にする。

→私も一度訪れて感激したところに二度目に行って何の感激も受けなかった経験があります。

(6)羽仁もと子の言葉として、

「あなた方には、脱いだはきものを揃える自由があります」

→人間には「揃えない自由」もあるという訳だ。

 私は羽仁もと子という人は戦争中には女性ファシストだったのであまり信用していないのだが、この言葉には頷けるものがあった。

(7)マザー・テレサはびっくりするほど、厳しいお顔をしていらっしゃいました。

→これには驚きました。前作の『置かれた場所で咲きなさい』では、マザー・テレサはいつも微笑みを忘れていなかったと書いていなかったか。マザー・テレサにも別の面があったということか。

(8)よかれと思って、してあげたことに対して、「ありがとう」のひと言もないどころか、かえって悪者にされた時が、何度あったことでしょう。

→私も同じ経験を何度かしている。著者はそれに対しても「許しなさい」と言う。

(9)著者が9歳のときに父親を惨殺されたということは初めて知りました。著者ですら「敵を愛せよ」ということは難しいことだと知りました。

(10)嫌いな相手でも、その価値は否定しない

→これは私には難しいことですが、「醒めた目」と「温かい心」を持ちたいと思いました。

(11)自分がされて嬉しかったことは、ほかの人にもする。

→これは聖書の中のゴールデン・ルールだそうです。

(12)不機嫌は環境破壊だ。

→これは前作『置かれた場所で咲きなさい』にも書かれていたことです。私もそう思います。

(13)「文明とは人が一人で生活することを可能にするものだ」

→これは他の人の言葉だそうですが、誰が言ったのか知りたいものです。

 

他にも様々な感想を持ちました。

 

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