『まだ誰も解けていない科学の未解決問題』を読んで

竹内薫・丸山篤史共著『まだ誰も解けていない科学の未解決問題』を読みました。

もともと私は竹内薫さんのファンだったので本書を買ったのですが、丸山篤史氏の書いた部分の方が面白かったかも知れません。

本書では12の未解決問題について書いてあるのですが、正確には『ソファ問題』という13個目の未解決問題も含まれています。また12の未解決問題のうちの一つ『ポアンカレ予想』については、実は既に解決しています。

 

00『ソファ問題』:

 こんな単純な問題が未だ解決されていないとは驚きです。アメリカの高校の授業で採り上げられている問題だそうですが、日本の学校でも採用すれば良いのにと感じました。

 

01『ポアンカレ予想』

 NHKのテレビ番組『数学者はキノコ狩りの夢を見る ~ポアンカレ予想・100年の格闘』と内容が重なっていたので、それほど感銘は受けませんでした。

 

02『大量絶滅』

 スノーボール・アース説とかカンブリア爆発については、テレビ東京の『137億年の物語』で観ました。

 

03『ブラックホール』

 この章については、既に知っている内容が多かったので、あまり勉強にはなりませんでした。

 

04『進化論』

 ラマルクとダーウィンの違いとか知見を得られて良かったです。

 この章にも書いてある通り、もしダーウィンとメンデルが出会っていたら、科学史は変わっていたかも知れません。

 

05『タイムマシン』

 黒人科学者のロナルド・L・マレット氏のタイムマシンが一番興味深いです。マレット氏に国から補助金が出ていないとは初めて知りました。

 

06『ウナギ』

 まずウナギの漁獲高が激減しているというのを初めて知りました。鯨やマグロだけではないのですね。

 ウナギがどこで産卵するかについて、これほど複雑な研究がなされていたとは新しい知見です。読んで良かったです。

 

07『不確定性原理』

 以前から話題になっていた『小澤の不等式』について書かれたものでした。日本人がこれほど重要な研究を成し得たことを嬉しく思います。本当に教科書を書き換えるような研究ですね。

 

08『性』

 ゾウリムシに16種類の性があるというのは驚きです。

 性についてこれほど精緻な説明を読んだのは初めてです。

 

09『リーマン予想』

 これは非常に興味がありますが、数学の知識が乏しい私には理解し難い章でした。数学を勉強して「ゼータ関数」について知らなければなりません。

 また『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読まなければと思いました。

 

10『麻酔』

 全身麻酔の原理がよく分かっていないということは以前から知っていました。その辺の事情をより深く知ることが出来たのは良かったと思います。

 

11『心脳問題』

 茂木健一郎先生が書きそうな主題でしたね。

 哲学的でもあり、科学的でもある印象深い章でした。

 

12『超ひも理論』

 「カルーツァ・クライン理論」というのは名前だけは知っていましたが、それを本当に理解するだけの数学の知識が私にはありません。「超ひも理論」というのが「カルーツァ・クライン理論」を5次元から11次元にしたものであるという説明も、そういうものなのかなと感じるしか出来ません。もっと数学を勉強しなければいけないなと思いました。

 

 とにかく新しい知見が多かった良書であったと思いました。

 

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