竹内薫著『竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術』を読んで

竹内薫著『竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術』(実務教育出版)を読んだので、感想を書いてみたい。

 

本書は装丁が綺麗で、本の帯が引き立つようにデザインされている。

一冊の本に竹内流知的生産の技術の大部分を詰め込んだため、総花的な印象がある。

一種の自己啓発本ではあるが、キャリアポルノでは無い。

本書は商業的に利益の出る本の出版を目指しているので、「出来れば将来自伝を書ければ良い」という私の小さな望みとは違っている。

 

第1章は、本の読み方について。

この章では知識がいくらか得られたのが良かった。

東京には大きなリアル書店が多いので、私は東京の近くに住んでいて良かったと思う。

最近私は、八重洲ブックセンター、丸善、紀伊國屋書店、ジュンク堂書店等で新刊本ばかり見ており、神保町の古書街に足を運ばなくなっている。たまには古書街で良書を探した方が良いのかも知れない。

 

第2章は、英語力とネット情報の利用について。

私は、英語の必要性の認識が弱いなと実感する。

 

第3章は、パソコンについて。

MacWindowsよりウィルスが少ないと書いてあるが、Linuxはもっとウィルスが少ないのではないだろうか。

 

第4章は、話を聞く技術。

「話を聞くときは相づちをうまく使うこと」と書いてあるのは日本人的である。著者は帰国子女なので相づちはうたないのではないかと思っていたのは誤りだった。

 

第5章は、考える技術。

本書で最良なのはこの章だった。

有名な「モンティ・ホール問題」が書かれてあった。この問題は、『物理パラドックスを解く』(ジム・アル=カリーリ著)や、『たまたま-日常に潜む「偶然」を科学する』(レナード・ムロディナウ著)にも書かれていた。

この「モンティ・ホール問題」の解答を記したマリリン・ヴォス・サヴァントの新聞コラムを読んでみたいものだ。

プリンストン大学の研究者に比べて東京大学の教授は研究に割く時間が無いと書いてあったが、東京大学教授は助手や学生の研究結果に自分の名前を付けて発表しているのではないかと疑ってしまう。

本章では小説について言及している。第6章、第8章にも小説について述べている箇所があるのが興味深い。本業はサイエンス・ライターであるが、小説家としての業務にも労力を割いていることが伺える。

 

第6章は、文章術と出版の方法。

ここでも小説の事が大きく取り上げるられていた。

小説家としてのノウハウより、サイエンス・ライターのノウハウの方が私には興味がある。

 

第7章は、話す技術。

この章では、第1章と同じように知識がいくらか得られたのが良かった。

 

第8章は、英語、国語、数学、理科の勉強法。

この章で述べられているノウハウは、著者以外の人は違った意見を書くかも知れない。

理科での英雄として、著者は、アインシュタイン、ファインマン、湯川秀樹を挙げているが、私も同感だ。私は子どもの頃、アインシュタインを崇拝し過ぎるので、父に嘲笑されたことがある。

他には、蔡倫、米沢富美子、北里柴三郎、田中耕一も私の英雄です。

 

本書全体を通じて、著者独自のノウハウや、細かい知識が多く書かれていた。私が取り入れることの出来るものを取り入れたい。

 

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